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カタログ制作裏話 ~選定ガイド編~

こんにちは!「よもやまlab」編集部です。
本日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

今回は前回に引続き、ダルトン 研究施設 新ブランドカタログ内のコンテンツ制作の裏話をご紹介します。本カタログにはドラフトチャンバーと実験台が主軸として掲載されており、それぞれの製品群を選びやすいように選定ガイドを掲載しています。
(ドラフトチャンバー:P70~71 実験台:P118~137)

ダルトン 研究施設 新ブランドカタログのアウトラインについては下記記事をご覧ください。




実験台の選定ガイド

多種多様な研究活動が行われるラボラトリーにおける実験台はまさに一品一様です。従来の製品シリーズでも特に実験台は、用途に応じて無数の組合せが可能でしたが、
「何かを選ぶと、他の何かが選べない」
「何かを選ぶと、要らない何かもついてくる」
といった製品構成上のジレンマを抱えていました。
そんな想いを解消すべく、MAGBITマグビット」では実験台を構成する部材の組合せを限界まで高め、どんなシーンでも活用できるポリシーをもって開発が行われました。
一見、喜ばしいことではありますが、それは同時に、今まで以上に実験台を選定する際の迷いを極力低減させる工夫が必要とされます。

そのような背景から実験台を選びやすくするために選定ガイドのページが設けられています。

実験台選定ガイドのフローチャート

このフローチャートの制作については、実はかなりのトライアンドエラーを重ねた経緯があります。
お客様との打合せ時に聞き分けているヒアリング内容を、ひとつのカタログの誌面としてどのようなお客様にも当てはまるよう、どうベストな設問文にするのかを結論づけるのに非常に苦労しました。
最終的にはポイントを押さえて、シンプルにチャートを構成できたと思います。

余談ですが、「実験台」と聞くと上記画像右上の引出が多いタイプ(木製キャビネットタイプ)を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、
「台下収納は要らないから、座った時に足が入りやすいようにしたい」
「ラボ内のあらゆる場所で実験を行うのため収納は移動ワゴンにしたい」
「電気や水、ガスなどのユーティリティはこの台のこの部分にほしい」
お客様のニーズの入口はさまざまで、最終的なスペックは本当に一品一様となります。
このようにフローチャートを見て気付きを得て、当初と全然違う、でも要望にマッチした製品を選んでいただけたら…という私たちの想いも込められています。
ぜひ試しにフローチャートを辿ってみて頂けますと幸いです。


実験台リードプラン例

選定ガイドの選択結果に応じてリードプランのページへとリンクするように構成されています。導かれたリードプランがドンピシャ!のスペックでなくても各プランの下部にチューニングプランとして近い候補も掲載しています。
今回のカタログ制作では実験台の選定ガイドとしてフローチャート⇒リードプランで終わらせるのではなく、このチューニングプランまで踏み込んだことが私たちのこだわった部分でもあります。
目的の機能に集中しすぎると、それ以外の機能の存在に気付く機会が失われる可能性が高まります。
「こんなオプションがあったんだ!」
「実はここも変更できるのね、知らなかった!」
という気付きを得ていただくことを期待しています。



ドラフトチャンバーの選定ガイド

ちなみにドラフトチャンバーの選定ガイドは機能ごとにマッピングした方式を採用しています。

ドラフトチャンバー選定ガイド

ドラフトチャンバーは特に用途に応じた選定が必要不可欠となります。
実際には選定にあたっては、弊社スタッフがサポートさせて頂きますが、用途別のラインアップが一目で把握できるように、1ページにまとめています。



MAGBITの型式の秘密

実はMAGBITの実験台の型式はベンチ、シェルフ、ワゴン、エネルギーシャフトのそれぞれのパーツごとに設定させており、合計すると少なくとも数万通りもの組合せがあります。上述したとおり初めてMAGBITに触れる方に対してのコンテンツとして検討されたのが選定ガイドになります。きめ細かいサービスとわかりやすさの両立を目指したコンテンツではございますが、今後もさらなるアップデートを検討してまいります。

また、拒否反応が出そうなほど細かく設定されている型式も文字ごとにきちんと意味が割り振られているので、慣れてくると型式だけで欲しい製品を選定できる構成となっています。

ドラフトチャンバー型式の説明

今回は新ブランドカタログの選定ガイドのお話でした。
ダルトン製品を選ぶ際だけではなく、今自分たちに必要な実験台やドラフトってどんなものなんだろう、と迷ったときにイメージを固めるためにも使っていただければと思います。



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