カタログ制作裏話 ~SCENE SAMPLE編~
こんにちは!「よもやまlab」編集部です。
本日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、ダルトン 研究施設 新ブランドカタログのP.40~49に掲載されているSCENE SAMPLEコンテンツの制作過程での紆余曲折をご紹介します。
カタログをパラパラ眺めていると一瞬で過ぎてしまうページも、実は裏側ではこれだけの苦労が詰まっています。
ダルトン 研究施設 新ブランドカタログのアウトラインについては下記記事をご覧ください。
SCENE SAMPLE制作の背景
プロダクトカタログを制作するにあたり、単に製品単体が並んでいるだけでは面白くありません。皆さんが日常生活で手にとっているカタログも様々な工夫がされているはずです。
今回制作したカタログについても同様で、読んで頂く方々が飽きない、さらには興味を引出すことができるようなコンテンツが随所に詰まっています。その中のひとつで、実際のラボラトリーでMAGBITが納まったシーンをイメージできるページを載せたいという方針が決まりました。
カタログ制作プロセスやリリースまでのタイムリミットを鑑みて CGで導入後のイメージを制作しよう!ということで、社内の精鋭を集めて制作を始めることにしました。
まず、多種多様な研究環境にマッチするMAGBITをどのようなシーンで表現するのが良いのか?を考え、下記4つのシーンを選び出しました。
01 製薬系合成ラボ
02 生化学ラボ
03 品質管理ラボ
04 理学系大学ラボ
ページは上記のようなイメージで構成することにし、「さぁどのようなラボを表現しようか!」と気負うメンバー。
さてこの後どのようなハードルが待ち構えているのでしょうか…
軌道に乗るまでの道のり
この類のタスクに最適な人材は、
【A】過去に研究活動に従事していた経験を持っている
【B】営業やエンジニアとして様々なラボプランニングに携わっている
【C】CADで設計ができ、CG製作ができる
ですが、この3つを兼ね備えている方はなかなかレアな人材です。
ダルトンも例外ではなく、上記人材をすぐに揃えるのは困難です。
なのでまず【A】と【B】に長けた者を中心にイメージ図を作成することに。
ラボの知識はあるが、作図能力は(??)ですが、頑張って描いてもらいました。
苦手な作図だと思いますが、なかなかいい出来じゃないですか?
ですが、できれば次工程のために奥行感が伝わるビジュアルにしてくれると嬉しいなーと要求をだしたところ、こんな素敵な絵を描いてくれました。
実験台と流し台の位置関係だけではなく、研究活動に必要な機器も設定していただきました。等角図で書いてくれたので非常にわかりやすいですね。
これらをネタ元にCG制作を始めます。
制作プロセス
掲載する製品のデータを制作するにあたっては、実際のラボ風景と遜色ない仕上がりを目指して、細かいところまでこだわって、チェック⇔修正を繰り返していきます。
ネタ元や三面図を元に、ラフな3Dデータを作成し、画角を決めていきます。
まだまだ無機質でリアリティに欠けていますよね?
様々な角度からチェックをし、細部までこだわった意見を書き込み修正していきます。
時にチェックバックは意外とアナログな手書きが一番伝わったりします。
何度も修正を繰り返してやっと1枚完成!!!
こんな形で構成される製品やラボ内の設備・機器の精度をあげていきました。このような作業を4つのシーン分で積み重ねていくことは不慣れな部分もあったため大変でしたが、完成したカタログを手に取ったお客様に、MAGBITの魅力が伝わる一端を担っていると思うと、手も気も抜けません。
苦労のすえ完成!
各シーンの概要を補うためのテキストや型式や寸法、コストレンジなどの積算などを平行して検討し、ようやく完成です。
みなさんのラボと比べていかがでしょうか。
MAGBITが導入されたラボのイメージの参考になれば幸いです。
他にもダルトン研究施設 新ブランドカタログには特長的なコンテンツが散在しています。このnoteを通して今後もいくつかご紹介させて頂きたいと考えていますので、またお立ち寄り頂けましたうれしいです!